大分県佐伯市にある、長門記念病院 –長門在宅リハビリテーションクリニック-(新施設) で、壁面及び天井面(約45m x 2m)の壁画施工【ブオン・フレスコ技法】による彩色下地+ズグラフィート(彩色石灰マルタ上層)の混合技法で、天井画を制作します。
といっても意味が分からない方が多いですよね?!
簡単に言えば、佐伯市に新しく出来るお年寄りのための施設に、中世ヨーロッパの技法で天井画を描きますということです。
ズグラフィートと呼ばれる技法で独特なのが写真のような削る作業。
色をつけた下地の上から白い漆喰を塗って、必要な場所だけ削って色を出す。
それだけの作業をひたすら行うことで…
こんな素晴らしい天井画が生まれるんです。
撮影:黒川未来夫
佐伯市でこのイニシエの技法が、長さ45メートルの長~~~い廊下の天井に施されます。
おそらく大分県で一番の、九州でも1,2を争うであろう天井画。国内でもズグラフィートの天井画は…いくつも無いハズです。
今回とてもステキなのは下絵を描いた部分を「削る」のがメインの作業。
その下絵は佐伯市の幼稚園、保育園の園児さん112名が夢を込めて描いたいっぱいのお花。
そしてこの天井画は…もしかしたら数万年の未来に残されるかもしれませんよ。
今回体験できるこの技法は「フレスコ画」と呼ばれる技法のひとつ。
ルネサンス期から現代に残されている壁画や天井画のほとんどはこのフレスコ画。
そしてフレスコと言えば、過去から現代の私たちへの贈り物は1万年以上前のこの壁画。
石灰が作用した天然のフレスコ画といわれています。
Prof saxx
そのために沢山の人々のココロと手がこの作品に集まっています。
私も微力ながら。お手伝いさせていただいております。
©せおひろあき