住まいの流行は「こだわり」合戦に??

2014/05/10

伝統素材

洋服や食べ物と同様、家づくりにもブームや流行が少なからずありますよね。

(c)UDホーム

工業化住宅」な~んて言葉が流行ったのは昭和50年よりももっと前。

現代語に直すと、プレハブ住宅。大手ハウスメーカーのほとんどがコレに類するものです。ちゃんと社団法人プレハブ建築協会 (通称=プレ協?)というものまであるのです。

さて、近年の流行はといえば 2000年頃に一気に市場に沸き出た高耐久住宅

いわゆるロングライフ住宅というものですね。「ライフサイクルコスト」なんて言葉もこの頃から。「今は高いけど、将来的なメンテナンスを考えたら長寿命の素材を…」というものです。

で、そこから一気に加速したものが「シックハウス」。

2002年、2003年の法規制の影響もありますが、木材にしても、樹脂素材にしても、全ての部材を長持ちさせるために各メーカー、必死に高耐久化を目指しましたから、

いろいろと使わざるを得なかったわけです。(たぶん)

優遇税制の追い風も受け、ちょっとした住宅建築ブームもありましたね。

で、その後は「健康住宅」ブーム。
部材を全てF☆☆☆☆に限定し、ホルムアルデヒド0(ゼロ)を看板にしていました。

現在は、左官材や無垢の木などを積極的に取り入れた「自然素材住宅」。
「全て天然です」「選びぬいています」「こだわっています」が謳い文句。
ハウスメーカーよりも、信用できる工務店を…なんて会社さんもありますね。

こだわったあまり、
 森を管理するところ
 製材から現場作業までを見せるところ
 ALCメーカーさんの真似して(?)燃焼実験するところ
 アレルギーテストに、VOC計測…

果てしない「こだわり競争」が続いていますね。


さて、ココで本題。

 漆喰に限らず、壁の左官材料は選びぬいていますか?

ほとんどの方が「はい」と答えるでしょう。

でも、どうやって選んでいますか?

 カタログですか?
 メーカーのセールストークですか?

…それじゃあ、まだまだ足りません。
残念ながら、オール天然と信じているその製品の8割には魔法がかけられています。

 それは、製造メーカーによるセールストークに埋もれていたり
 原料製造元での出来事を材料メーカーが知らなかったり
 あえて虚偽の記載がされていたり…

怖い魔法ですね。魔法を解くカギは、手軽なものでSDS(安全データシート)。
現在のルールでは一定量を越えていればその混入物を記載する必要がありますから。
そこにヒトコトでも「樹脂」と書いていたら?

…きっと魔法が解けますよね。

それでも、分からないモノが多数市場にあるはずです。製造工場の方も、頑張って売っている営業さんも、天然と信じて売っているものが実はマゼモノだということがあるのです。

その見分け方は直接お会いして実演する時のみ、ご紹介しています。


最後に、次の住宅のブームは何か?
自然素材が当たり前、長期耐用が当たり前になったその次は…

ブームにならないと呼び名が決まらないですが、

 「環境と次世代に優しい住宅」

様々なメディアに出ている住宅の傾向をみると明らかにその兆しが表れています。
…古材と左官の組み合わせ、かなり増えていますね。

同じく、古民家からの循環型資財を生かす工事も増えています。
(C)すまい工房 三ツ井工務店