2016年9月7日水曜日

そろそろ工期に追われる時期ですね。 でも伝統素材には裏ワザは無いんです。
このエントリーをはてなブックマークに追加

9月に入りましたね。建築関係の方々にとっては追い込み開始の時期なんです。


で、そろそろワタシにも相談が入るんです。
 「時間が無いから、ナントカする方法ないですか?」と。

漆喰などの湿式材料は塗ってから乾燥までの期間をおいて、引き渡したいものです。
他の工程のコトを考えてもそろそろ塗り終えておかねばなりませんね。

9月末を一区切りとしている我が国では、上期決算までに引き渡ししたい住宅や10月オープンのお店。

…事情は痛いほどよくわかります。
しかし、幾度となく説明していますが、自然素材であればあるほど、自然に左右されるものなのです。

漆喰とは山から削り取った石を加工して作った「石灰」に


麻などの植物繊維を加え、


さらに海藻を加え…練り上げただけの左官材料です。


硬化が終わっていないセメントに塗ったり
寒い時期に凍結しない薬剤を加えてみたり
強制的に乾かしてみたり

自然に逆らうようなことをして、上手くいった例がありません。

逆に
乾かなくて当たり前。
割れて当たり前。
カビが生えて当たり前。
汚れが落とせなくて当たり前。

常に自然との対話と対峙を繰り返さなければならないのです。
だからこそ「ナントカならない」材料なのです。

とはいえ、工期に追われるのは左官さんをはじめとする、
最後の仕上げを行う職人さん。

今年も頑張ってください!