「無理に間に合わせる」ことは 決してお客様のためにはならないと思う

2016/11/17

日々雑感

日本全国冷え込んできました。

で、増えてくる相談が「これから漆喰を塗っても大丈夫でしょうか?」と。
地域にもよりますが、12月から2月あたりは決してオススメできない時期です。

 理由は、乾きにくく、凍りやすい時期だから。



漆喰に限らず、しっかり乾燥させる必要がある材料は未乾燥のまま。

低温下では樹脂ですら硬化が遅くなるものもあります。
そして土や漆喰は…水を含んでいるので、凍結する可能性も。

溶ければ大丈夫でしょ?とも言われるのですが、
一旦凍ったところには空隙が出来てしまい強度も極端に下がってしまいます。

ほら、霜が降りた跡を思い出してください。


ボソボソになった土の様子が想像出来ますか?
土の中に水の結晶ができた後、水が抜けて…スポンジ状になるんです。
だからこそオススメ出来ませんね。

では屋内。
冬の生乾きの洗濯物…イロイロと嫌ですよね。

当然イヤなことも発生する可能性もあります。

ならば?

 お客様の意向で「間に合うように仕上げる」。
 …それは本当にお客様のためなのでしょうか?

…なお、暖かい地域は別ですよ。