漆喰の原料として生濱(きはま)と呼ばれる最高級の麻すさがありました。
日本に自生していた大麻の皮繊維から作ったものは最高の品質であったことを
伝統素材である「すさ」職人の方々からシミジミとお聞きしています。
そのほか日本の伝統工芸には様々な場面で麻が必要とされています。
当然、神事に使うものも必要ですよね。
が、麻といえば「大麻」。
不逞の輩が、秘密裏に栽培しているのを検挙されたニュース、
よく目にしますね。不正栽培及び自生している大麻を除去した本数は
平成20年度は約136万本。
平成21年度は約239万本。
まったくけしからん輩がいるものです。
wikipedia
我が国には、大麻取締法というものがあります。
その中には大麻栽培許可、大麻取扱許可の条文があります。
許可をうけ、伝統素材、伝統行事、伝統工芸のために栽培している農家さんが
厳しい制限の中、一生懸命取り組んでおられます。
でも、伝統工芸の為であっても、新たな許可は簡単に下りないそうです。
心ない方々の影響が少なからずあるようですね。
そのせいで、大麻以外の麻の栽培についても、
厳しく制限されている地域があります。
漆喰には良い麻が必要ですが、このような現状がある以上
「生濱すさ」はあきらめるほかありませんね。
けしからん輩を取り締まることが先決だと思います。
その連中のせいで文化保存の危機をまねいているのですから…。
私たちは不正栽培・薬物乱用を決して許しません。