伝統素材に壁画

2010/11/28

ブログ

「キトラ古墳」…聞き覚えありますか?
四神の壁画が発見されたことでも知られる奈良の古墳。
高松塚古墳とともに有名ですよね。



コチラの壁画の剥ぎ取り工事が先日の25日、

2004年8月から6年以上の歳月をかけてやっと完了したそうです。

script_topilog,http://jss.afpbb.com/mbsv/sdata/medianewsdelivery/msnsankei/ameba/js/utf8/110055000/ee076ac0a701506b98b071ecacd80aa0_1a7cd17aaef20547181c59cf7c07e966.js

壁画が書かれていたのは「漆喰」だとされています。
キトラ古墳は7世紀末~8世紀初頭のものとのことですから
高松塚古墳とほぼ同時期のもの。

キトラ古墳 NewJapan/wikipedia伝統素材を伝承していくために


このころに使用されていた漆喰ってどんな組成なのでしょうか?

漆喰自体の伝播は仏教伝来の頃からといわれていますので
これらの古墳からさかのぼること100年近く前。
漆喰が使われていることに何の違和感もありません。

また、既にこのころから海藻が使われていたという話もありますね。
渡来人が文化とともにチョウセンギンナンソウあたりを持ちこんだのでしょうか?
それとも瀬戸内の布海苔、紀伊半島の角叉…。
興味は尽きません。

すさは苧麻か大麻なのでしょう。

石灰は…いったいどこからなのでしょう。

といった具合に、これらの古墳、歴史学、考古学だけでなく
日本の左官の発祥を追及する場所なのです。

それらについての発表が行われることを、待っています。