ちゃんと説明できますか?

2010/12/07

古民家鑑定士


伝統構法で建てられた建築物と現代の建築物との大きな違いは
現代では「塗り物」が建物の保護機能を大きく左右していること
であると考えています。


現代の建築物では瓦、外壁、床など、必ず何かが塗られていますよね?
これらに塗られているものが傷むことで、それらが守っていた建築物が
急速に劣化し始めるのです。


現在「漆喰」について全国でオハナシさせていただいておりますが…
ワタシが元々得意なのは「建築仕上」について。

これまでお邪魔させていただいたトコロでは
自己紹介代わりにお話しているつもりですが、
前職歴の関係で塗料、外装リフォーム、防水などなどを一通り。

特に塗料、とりわけ「塗り替え」「外装診断」については
漆喰の業界へ入る前にず~っと全国で説明会をしていました。

お客様へ説明できるようになるための説明会??などが得意でした。


漆喰にしろ、塗料にしろ、いかなる工事でも、
お客様が望むのは「商品説明」ではなく、「中身の説明」ですよね?!

 シーリング材をコーキングと呼んでいませんか?
 ウレタン樹脂塗料とシリコン樹脂塗料の違いが説明できますか?
 「チョーキング」がどのように起きるのか説明できますか?

ところがほとんどの建築関係の営業さんは
メーカーから聞いた「商品説明」の受け売りしか出来ません。
それではお客様からの信用は獲得できませんよね…。

 「学ぶことは、誰かに教えるため。」

そう考えて様々なコトを学び続けているワタシです。
それを現在は伝統素材を中心にして、日々活動しています。


出来れば漆喰だけについて、しっかりと語る機会が嬉しいのですが
外装材や外装診断について知っていただくことで
古民家と現代の住宅の違いや、漆喰と現代の建材との違いを
わかりやすく理解いただけるとも考えています。

今年も各地の古民家再生協会、様々なお客様など
色々なところへお邪魔させていただきました。

皆様の「支援」が当協会のつとめ。
ますます皆様のお役に立てるように頑張ってまいります。