お城に魅せられている方、多いですよね。
芸能人でも城好きで有名なのが
坂東三津五郎さん、ロンブーの田村淳さん、ビビる大木さんなど。
そびえたつ大きな建築。
伝統建築の中でも構造がしっかりと計算された、知恵の結集です。
もともとお城というのは戦略の要。
前線基地であり、防衛基地であったわけです。
では、どうやって作られていたのでしょうか?
現存しているお城でイメージされた方、誤りです。
戦乱の最中に左官が長い時間をかけて塗るような時間はありません。
当然、石を積み上げる時間も。
いくつかの映画を思い返すといいですね。
最近では「あずみ」などで出てきました。
そもそもは掘立小屋のような砦だったわけです。
建築に時間はかけられない。
豊臣秀吉の墨俣の一夜城の逸話、ご存知ですよね。
歴史に残るプレファブ工法とも言われています。
さて、そこにいつのころからか漆喰が登場します。
木で作られた建物。
映画などにもよく出てきますが、火を点けられれば一巻の終わり。
だから、その壁に不燃材料である漆喰を塗れば燃えにくくなるわけです。
防火の目的で使われていたというわけですね。
私がお城へ行く目的は…漆喰を見るためです。
個人的な印象ですが、お城の漆喰は他の建築物と異なった感があります。
大砲や鉄砲を撃ち込まれても大丈夫なようにしっかりと厚く塗られた壁。
それは仕上げ技法というよりも、土木工事。
美しいというよりも立派…。
ですがお城の漆喰、よく見に行きます。
それはそれで好きなのです。