名刹でも当然。古材利用。

2011/01/31

古民家鑑定士

本日は京都の名刹を訪ねました。

漆喰については、ブログ;のぶヒろぐ でご紹介しています。



さて、これまでも伝統構法の建築物は解体して再築が可能。

再築しないでもその木材は再利用がなされてきたことを説明してきましたが…


では、部分的に使えなくなった木材は?


当然使うのです。

痛んだ部分は切り落とし、様々な「継ぎ」の技術で再生されます。


(C)大森さん




木を再利用するということ。

それは当たり前の行為だったのですが…


なかなかご理解いただく機会が少ないですね。

なのでご紹介。


今日訪ねたのは西本願寺さん。


工事中の御影堂は観られないのであきらめて…


寒い京都。

キレイに漆喰が塗られた新しいお茶所で少し休憩…と思ったら


内部の柱で古材と新しい材がごく普通に継がれています。


これも?

木は木で直すことが出来るのです。


継ぎの名前や技法については、

技の専門家がコメントに書き込んでくださると思うので

お任せしますね(笑)


とにもかくにも名刹では観るものがいっぱい。


門(阿弥陀堂門)の扉一つとっても



たまらないです。


しばし見とれてしまうものばかり。

仕事の合間の少しの時間ですが、また見識が深められた経験でした。