建物の引っ越し

2011/01/06

古民家鑑定士

西暦741年。
1270年前の今日、平城京から恭仁京(くにのみや)へ都が移されました。

恭仁京は今の京都府木津川市。
平城京から北東へ距離にして10数キロの引っ越しです。

恭仁京に4年ほど、その後紫香楽宮(しがらきのみや)、難波京と遷ったのち
745年、再び平城京へと戻ってきます。
遷都、つまりは都の引っ越し、大変な労力ですね。
場合によっては建物ごとの移動も行われています。

「いったい建物をどうやって?」と興味深く思われた方、
古民家検定、古民家鑑定士などを受験されると良いですよ。

伝統構法で建てられた建築物は、解体、移動、再築が可能です。


瓦を降ろし、壁を落とし、木組みは外す。
きちんと建てられた建物はきちんとまた使える。
それが日本の建築文化の素晴らしいところです。

ほら、現代でもキレイに解体すればまた使える。
おぬまさん、勝手に写真借ります。伝統素材を伝承していくために


実際、奈良の名刹とされる大安寺、薬師寺、興福寺、元興寺さんなどは
平城京の前の藤原京から移ってきたものとされています。
都が引っ越すと同時に、お寺さんも引っ越したのです。

元興寺さんで見た、飛鳥時代の木材や瓦も、引っ越してきたもの

…というわけですね。



さて、「平城京」「遷都」といえば「せんとくん」。
今年からは奈良県庁観光振興課へ勤務しているそうです。
このご時世に公務員。安定した職に就けうらやましい?!
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