1270年前の今日、平城京から恭仁京(くにのみや)へ都が移されました。
恭仁京は今の京都府木津川市。
平城京から北東へ距離にして10数キロの引っ越しです。
恭仁京に4年ほど、その後紫香楽宮(しがらきのみや)、難波京と遷ったのち
745年、再び平城京へと戻ってきます。
遷都、つまりは都の引っ越し、大変な労力ですね。
場合によっては建物ごとの移動も行われています。
「いったい建物をどうやって?」と興味深く思われた方、
古民家検定、古民家鑑定士などを受験されると良いですよ。
伝統構法で建てられた建築物は、解体、移動、再築が可能です。
瓦を降ろし、壁を落とし、木組みは外す。
きちんと建てられた建物はきちんとまた使える。
それが日本の建築文化の素晴らしいところです。
ほら、現代でもキレイに解体すればまた使える。
おぬまさん、勝手に写真借ります。
実際、奈良の名刹とされる大安寺、薬師寺、興福寺、元興寺さんなどは
平城京の前の藤原京から移ってきたものとされています。
都が引っ越すと同時に、お寺さんも引っ越したのです。
元興寺さんで見た、飛鳥時代の木材や瓦も、引っ越してきたもの
…というわけですね。

さて、「平城京」「遷都」といえば「せんとくん」。
今年からは奈良県庁観光振興課へ勤務しているそうです。
このご時世に公務員。安定した職に就けうらやましい?!