今年の「でんでんセミナー」を終えて

2011/12/21

協会の活動

あくまで私見ですが…
伝統構法で建てられた建築物と現代の建築物との大きな違いは
現代では「塗り物」が建物の保護機能を大きく左右していることであると考えています。

現代の建築物では瓦、外壁、床など、必ず何かが塗られていますよね?
これらに塗られているものが傷むことで、
それらが守っていた建築物が急速に劣化し始めるのです。ipodfile.jpg
今年も全国でオハナシさせていただきましたが…
ワタシが元々得意なのは「建築仕上材」について。
これまでお邪魔させていただいたトコロでは
自己紹介代わりにお話しているつもりですが、
前職歴の関係で塗料、外装リフォーム、防水などなどを一通り。

漆喰にしろ、塗料にしろ、いかなる工事でも、お客様が望むのは
「商品説明」ではなく、「中身の説明」ですよね?! 

 シーリング材をコーキングと呼んでいませんか? 
 ウレタン樹脂塗料とシリコン樹脂塗料の違いが説明できますか? 
 「チョーキング」がどのように起きるのか説明できますか?

ところがほとんどの建築関係の営業さんは
メーカーから聞いた「商品説明」の受け売りしか出来ません。
それではお客様からの信用は獲得できませんよね…。 

 「学ぶことは、誰かに教えるため。」

そう考えて様々なコトを学び続けているワタシです。
現在は伝統素材を中心にして、日々活動しています。




出来れば漆喰だけについて、しっかりと語る機会が嬉しいのですが
外装材や劣化メカニズムなどについて知っていただくことで
古民家と現代の住宅の違いや、漆喰と現代の建材との違いを
わかりやすく理解いただけるとも考えています。

今年も各地の古民家再生協会、様々なお客様など
色々なところへお邪魔させていただきました。

皆様の「支援」が当協会のつとめ。
ますます皆様のお役に立てるように頑張ってまいります。