ヒガンバナは 「優しさの歴史」を伝えるもの

2013/09/12

日々雑感

昨日、友人がフェイスブックで彼岸花の名所を紹介してくれました。
たまたまなのですが、その場所は、今日、私が出張で通る国道沿いにあったのです。

で、行ってきました。

普段見るこんな彼岸花どころではなく…


まあ、見事。見事に咲き誇っています。


ところで、私たちがもっている彼岸花のイメージ…なんだか暗いものではありませんか?
毒性があることや、墓場に咲いていることが多いから?
確かに、別名を死人花、地獄花などともいわれるようです。

が、毒を抜いて食用にしていた歴史もあるんです。
また、毒を嫌うミミズがいなくなるため、モグラが来ず、結果的に墓場や田んぼが荒らされなくなります。
それぞれの目的で、ヒトが植えているんです。


そう。そこが大切なポイント。

彼岸花はご覧のとおり連なって生える植物です。理由は地下茎で増えていくから。私たちが良く知る「種で増える植物」ではないんです。


彼岸花。

日本全国で見ることが出来ますね?

それは…ヒトがその場所に株を植えたから。
誰かが誰かに分けて植えられたから。


それがどんな険しい場所、どんな寂しい場所であっても、ヒトが植えたものなんです。
ほら、そう思うと、とても優しい花に見えてきませんか?

たくさん咲き誇る彼岸花。これを始めてココに植えたヒトはどんなヒトだったんでしょうね?